業務内容

~乗り心地の追求~

株式会社 サンロードは道路を作るスペシャリストとして、その道を通る人々がいつも快適に通行できるよう、技術向上に努めています。

サンロードが行うおもな事業は道路の舗装工事です

路面計測

路面計測とは路面性状測定車で走行しながら、「平たん性」「ひび割れ」「わだち掘れ」といった舗装路面性状の三要素を、安全かつ迅速に高精度で測定することです。そのデータは効率的な道路の維持管理の実施やポットホールなどの穴埋めなどの応急措置に反映されます。

路面計測車

路面切削

切削工事は大きく分けて、路面切削工と切削オーバーレイ工との2工種があります。路面切削工は既設アスファルト面を切削し端部を摺り付けた後、道路開放し、後日舗装します。切削オーバーレイ工は切削から舗装までを即日仕上げる工法です。

舗装工事

舗装工事とは、人や車が安全に通行するために、地盤にアスファルトなどを敷き詰める工事のことを指します。街の景観を美しく保つためにも必要な工事とされています。舗装工事は、場所や用途などにより、異なる種類の工事を行います。主な種類として、アスファルト舗装、コンクリート舗装、特殊舗装などがあります。

道路舗装工事の流れを紹介します

1. 展開図作成

路面計測を始める前に、展開図を作成します。写真では施工区間の延長と幅員(道路幅)を巻尺を使用して測定します。その際に路面に測点と幅員端部をマーキングします。現地で測定した結果を基に専用ソフトで展開図を作成します。

路面計測
道路にマーキング
展開図
専用ソフトで展開図を作成
作業員・顔

道路に謎の数字が書いてある事を疑問に思ったことが有ると思いますが、舗装屋さんにとっては重要な数字になります。消さないで下さいね。

2. 水準測量

水準測量とは高さを求める測量です。2測点間に標尺(スタッフ)を設置、レベルと呼ばれる機器により測定します。これを繰り返して各測点の高さを算出します。路面調査にも、舗装工事にも高さは重要な要素となります。誤測定が無いように慎重に測量を行います。

測量中の様子
測量中の様子
作業員・顔

弊社では水準測量機器は最新のデジタルレベルを使用します。視力や気象条件等の誤差を無くす為です。

3. 路面性状測定

次に路面性状測定車での測定に入ります。路面計測での一番重要な工程です。この車両にはレーザースキャナ、路面撮影カメラ、平坦性測定器が搭載されていて、専用解析ソフトを使用し観測結果を数値やグラフに変換します。

路面計測中
路面性状測定車
測定車の内部
測定車の車内
作業員・顔

路面性状測定車の測定は低速で作業します。ご迷惑お掛けして申し訳ございませんが、ご協力をお願い致します。

4. 解析・舗装計画

路面性状車で測定してきたデータを集計します。その結果、MCI・縦断図・横断図が完成します。
当社ではノウハウを生かし舗装計画の作成も行っております。ユーザー様よりご依頼をいただいてから、舗装工事に関して調査、計画、施工までトータルサポート致します。

画像解析
画像を解析
データを作成中
作業員・顔

当社では舗装専門業者の経験を活かし、どの様に舗装工事を行えばより乗り心地の良い道路に仕上がるかアドバイスもしております。
また、舗装路面と運転者の乗り心地を関連付けた国際ラフネス指数IRIの評価にも対応しています。

5. 路面切削

現場へ大型路面切削機を搬入します。
大型路面切削機にて現在の舗装版を削り撤去します。路面切削後、ロードスイーパー車で舗装施工する面を清掃します。

切削オーバーレイ(削って舗装をやり直す)工法の特徴について…
  1. 既設舗装版を全て取り壊して復旧する必要が無いので舗装構成が厚い場所、分からない場所でも施工が可能です。
  2. 切削面積が少なければ復旧する面積も少なくて済みます。
  3. 既設舗装版の取り壊しの時間は大幅に短縮されます。一日当りの施工面積が増えます。
  4. 舗装面の取り壊しにブレーカーを使用しないので低騒音・低振動で施工できます。
  5. 道路面の高さも施工前と同じ高さで復旧されるので段差が生じません。
ロードカッター
大型路面切削機
トレーラーで移動
大型路面切削機をトレーラーに乗せて現場へ
アスファルト除去
現在の舗装版を削り撤去。
削りながら廃材を細かく砕いて前方のダンプに積込
ロードスイーパー
ロードスイーパー車で舗装施工する面を清掃
作業員・顔

大型路面切削機は道路を自走する事が出来ないのでトレーラーに乗せて運びます。この大型路面切削機を保有している企業は、岐阜県内では当社を含めて2社だけです。
切削工法は、重機オペレータの高度な技術が必要となります。

6. 舗装

乳剤散布車で乳剤を散布します。
次に、アスファルト合材をダンプからアスファルトフィニッシャに移します。アスファルトフィニッシャから均一に出てきたアスファルトの擦り付け部分を人力で丁寧に調整します。
その後、ローラーを使用した転圧を経て均一な路面へと仕上げます。

アスファルト舗装とは

骨材(砕石、砂)とアスファルトを加熱し混合したものをアスファルト合材と言い、この合材を敷いて均一化し、転圧して施工します。

  1. 工場(合材プラント)出荷時の合材温度は約180℃…とても熱いです!!
  2. 舗装の構成は交通量によって違います。
    ※交通量の多い幹線道路は厚く、交通量の少ない道路は薄くなります。
  3. 施工完了後、比較的短時間で開放が可能になります。
    ※開放温度の目安は50℃以下で、それ以前に開放するとわだちが発生しやすくなります。
  4. アスファルト舗装することで静音性が良くなります(ロードノイズが小さくなる)。
    ※アスファルトは硬いけど柔らかいので経年でわだちが出来やすいです。
    ※アスファルトの寿命は、施工後約10年といわれています。
舗装の転圧について
  1. 転圧の工程は継目転圧、1次転圧、2次転圧、仕上げ転圧の順で行います。
  2. 仕上げ転圧は、不陸の修正やローラーマークを消すために行うものであり、タイヤローラーまたはロードローラーを用います。
  3. 転圧は所定の密度が得られるまで締固め、あらかじめ計画した形状に平坦に仕上げます。
乳剤散布車
乳剤散布(乳剤散布車)
舗設(アスファルト合材を載せたダンプと
アスファルトフィニッシャ)
レーキ
アスファルトを調整する舗装専用のレーキ
1次転圧(マカダムローラー/鉄輪ローラー)
2次転圧(タイヤローラー)
仕上げ転圧(ロードローラー)
作業員・顔

マカダムローラーは、大型で前後輪共に鉄輪のローラーで三輪車型に配置されているもので1次転圧に使われます。
タイヤローラーは低圧ゴムタイヤを複数取り付けたもので、2次転圧に用いられ、1次転圧の時に出来た細かいひび割れを閉じる役割をします。また粗骨材の配列を安定化し層の均一な締固めを行います。

7. 施工完了

施工完了
完成路
作業員・顔

快適に走ることができる道路が完成しました!